偽造防止印刷とは?
高いセキュリティが要求される印刷物に施される特殊な加工です。
使用用途
住民票や戸籍謄本の公文書、処方箋、チケット、会員証、商品券、クーポン、契約書、卒業証明証・成績証明証など各分野にて活躍しています。
実際に偽造された場合に偽造品と判断できるだけでなく、不正利用された場合でもどこに配布された商品か、追跡することも可能となります。
また使用用途に合わせて各種の偽装防止加工を組み合わせることでセキュリティーレベルを向上することができ、偽造そのものを抑止することにつながります。
いろいろな加工がありますので、下記にご紹介いたします。
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1.コピーガード
原本をコピーすると「複写」や「COPY」の文字やロゴマークが浮かびあがってきます。
社外秘資料や官公庁の住所やマイナンバーなどが記載された文書や各種証明書、学校などが発行する証明書の偽造防止に多く利用されています。
2.マイクロ文字・地紋・彩紋
高精細(解像度の高い)な印刷用の版を出力できるシステムを使用し、極小文字を印刷することでコピー機にて複写したものは、文字が潰れてしまい偽造品であると判別できます。
ロゴマークなどを地紋にして入れたり、彩紋をデザインに採用するのも一定の効果があります。
3.透かし印刷
正面から見ても判別しづらく、少し傾けたり、光にかざすことで文字やマークが透けて見えます。コピー機では再現することは不可能で容易に偽造品であるか確認できる効果の高い印刷技術です。
4.ナンバリング・バーコード・QR印字
バリアブル印刷(可変印刷)にてシリアルナンバー、バーコードやQRを印字し、使用者を特定・管理することができるため抑止効果が高い偽造防止となります。
シリアルナンバーの数字にオリジナルフォントを使うことでなお一層の効果が生まれます。
5.クリアトナー(ニス)
ニスのような透明のトナーで背景にデザインや文字を印刷することで、コピー機を使用した偽造防止・偽造抑止が期待できます。
ナンバリングやシリアルナンバーをクリアトナーで印刷することで、抑止効果の高い偽造防止となります。
6.示温(サーモクロミック)印刷
ピンクの花びらやロゴマークを手や指で温めると色が消え、花びらやロゴマークが白く変化します。
コピーやプリンターで色調の再現は可能ですが、温度により色が消える「機能性」は再現できないため、一定の偽造防止効果が期待できます。
7.蛍光メジウム
肉眼では無色ですが、ブラックライトの紫外線光で発色するインクです。
主に証券や宝くじ等の偽造防止や、商品のラベルに印刷し販売ルート調査等に使われています。昼光下では無色のため、単純なコピーでは複製できないようにする技術です。
8.ホログラム
ラインやロゴをホログラム箔や、エンボス加工することで、偽造の難易度を高めます。
各種チケットや、プレミアム商品券などの金券に多く使われる偽造防止技術です。
2023年4月より、傾けると潜像が現れる新構造ホログラム「トワイライトグラム™」をTOPPANエッジさんが開発・提供を開始しました。従来のホログラムとは異なる特殊構造を持ち、傾けると文字や絵などの潜像が現れる効果持つホログラム技術だそうです。『器具や知識を持たない一般消費者でも、目視で潜像の出現を確認でき、容易に真贋判定をすることができます。』とのこと。
これからも偽造防止技術は進化しつづけているってことですね!
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ユニットでは、お客様に適した偽造防止印刷のご提案をさせていただきます。書類のデザイン、レイアウトなどご遠慮なく、ご相談ください。