はじめに
近年、“推し活グッズ”は単なる趣味の範囲を超え、確実に市場を拡大しています。
推し活EXPOとは
推し活EXPOとは、Z世代を中心に広がる「推し活(特定の人物やキャラクターを応援する活動)」市場に特化したビジネス展示会です。
次の一手を考えるなら、いまのトレンドを的確に押さえ、ファンの“見せたい欲”に寄り添う商品企画 が欠かせません。
「推し活EXPO」は、単なる展示会ではなく、ファン市場の未来図そのものでした!
トレンド1:ぬい活グッズの充実
ぬいぐるみを「相棒」として扱う文化は拡大中。
服や小物、おくるみ、収納バッグなど、“ぬいの生活”を支えるグッズに確かな需要があります。
ぬい活層は購買意欲が強く、SNS発信も活発。
商品化するなら、「持ち運びや撮影を便利にする」+「可愛く見せる」機能を意識すると差別化できます。
トレンド2:デコ・カスタム要素
「自分だけの推しグッズに仕立てたい」という欲求は年々高まっています。
推し活EXPOではそのトレンドを敏感に取り入れ、チェキとアクリルスタンドを組み合わせて飾れるスタンドや、缶バッジを保護しつつ部屋に飾れる缶バッジフレームなど、シールやパーツで簡単にカスタムできる商品が目立ちました。
グッズを企画する際は、“購入後にSNSで発信したくなる余白” を意図的に残すことが鍵。
ユーザー参加型の拡散効果を狙えます。
トレンド3:撮影・SNS映え
推し活の消費行動は「見せたい」欲求に直結しています。
SNS風のクリアカードや背景付きアクスタ、組み合わせ可能な撮影小物など、“映える設計” が重視されていました。
商品企画においては、単体での魅力だけでなく「撮影時にどう見えるか」を最初からデザインに組み込むことが重要です。
トレンド4:収納・展示アイテム
「飾る」「保管する」ニーズは継続して拡大中。
アクリルケース、トレカファイル、スタンド付き収納などは、単価が上がりやすいカテゴリーです。
代理店側からすると、この分野はリピート率・クロスセルの可能性も大。 関連グッズをシリーズ展開 すれば長期的な収益源になります。
トレンド5:実用性との融合
最近は“日常で使える推しグッズ”が存在感を増しています。
ポーチ、文具、生活雑貨に推し要素を加えることで、購買ハードルが下がり「日常消費」へとシフト。
量産もしやすいため、ブランド展開やコラボ施策に組み込みやすいのも魅力です。
まとめ:推し活は与えられるだけでなく、共に作り上げるものへ
展示会から見えた共通点は、どのトレンドも 「ファンが推しをより輝かせ、SNSで共有できる設計」 にあるということ。
単なるアイテムとして終わらせず、体験や行動までをパッケージすること が、今後の推し活グッズ市場でヒットを生む条件となります。
ポイント
・展示・撮影時のシーンを含めた体験設計
・拡散余白を残すデザイン(カスタム要素)
・シリーズ展開やコラボによる長期消費化
近年の推し活グッズは「持つ」だけでなく、「飾る・撮る・共有する」といった楽しみ方に広がっています。アクリルスタンドやフォトカードといった定番グッズも、自分らしくデコレーションしたり、一緒に写真を撮ったりすることで“推しと過ごす時間”を演出できるのが人気の理由です。
そのため、グッズ制作においては「単なるアイテム」ではなく、ユーザーが自由にアレンジして楽しめる体験を提供することが求められています。インフルエンサーやファンがSNSで発信したくなる仕掛けを意識することで、グッズ自体の価値だけでなく、拡散力やブランド体験の広がりも大きく高められるでしょう。