いいね快晴じゃん 雲一つないよ
真っ赤な太陽 君を知りたいよゥ
ORANGE RANGE『上海ハニー』より引用
こんにちは、ユニットです。
ORANGE RANGEが、代表曲の一つでもある「イケナイ太陽」の令和版ミュージックビデオを2025年7月2日=夏(なつ)の日に公開しました。
再撮影された同ミュージックビデオには「学校へいこう!」「ごくせん」のようなバラエティー番組やドラマ、CMから流行した「ポッキーダンス」など、平成世代の人たちならピンとくるシーンが次から次へと流れます。YouTubeのコメント欄では「致死量の平成を浴びた」と瞬く間に話題となりました。
筆者も懐かしさを覚えると同時に、当時はいかにテレビが強かったかを思い知らされました。
かつてはテレビCMが最強の広告手段でしたが、今やデジタル広告、SNS、インフルエンサーマーケティングなど、多様な手法が主流になりつつあります。
今回は「宣伝(コマーシャル)の今・昔」と題して、広告手法の変遷と最新トレンドについて掘り下げてみたいと思います。
テレビCM全盛期からデジタル時代へ
昭和から平成にかけて、テレビCMは企業の広告戦略の中心でした。
視聴率の高い番組に広告を打てば、全国的な認知度向上が可能でした。
しかし、インターネットの普及により、テレビ離れが進み、広告効果にも変化が生じました。
今注目の広告手法
1. SNSマーケティング & インフルエンサーマーケティング
Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、Facebookなどを活用した広告が急成長しています。
特に、フォロワーの多いインフルエンサーを起用することで、よりターゲットに刺さる宣伝が可能になっています。
例: 化粧品ブランドが美容系インフルエンサーに商品をPRしてもらう
2. 動画広告 & ショートムービー広告
YouTube、TikTok、Instagramリールなど、短時間で訴求できる動画広告が主流になっています。
特に「6秒バンパー広告」(YouTubeの短い広告)や、TikTokのネイティブ広告が効果的です。
3. パーソナライズド広告 & リターゲティング
リターゲティングとは、インターネットやアプリ広告の手法の一つ。
過去に広告主のWebサイトを訪れたことのあるユーザーに対し、広告掲載面に再度広告を表示させる手法です。
例えばECサイトで見た靴が、別のサイトやSNS広告で表示されることはありませんか?
AI技術を活用し、ユーザーの検索履歴や閲覧履歴をもとに、関心のある商品・サービスをピンポイントで表示する手法が発達しています。
4. ダイレクトメール(DM)の最新トレンド
DMは古い手法のように思われがちですが、デジタル技術と組み合わせることで、今も効果的なマーケティング手法として活用されています。
① デジタルDM(Eメール & LINE公式アカウント)
企業がLINEやメールを通じて、パーソナライズされたクーポンや情報を送る方法が主流になっています。
特にLINEは開封率が高く、DMの代替手段として注目されています。
② リアルDMの進化(高品質・パーソナライズ)
デジタルツールが溢れるデジタル時代において、物理的な手紙やパンフレット等の紙媒体のDMは「開封して目を通す」人がEメールやメルマガより高く、再び注目されています。
昨今は印刷技術の進化により、顧客ごとに異なるメッセージや画像を印刷できる「バリアブル印刷」が普及。高級感のある紙やデザインを使ったDMは、今でも有効なアプローチです。
これからの広告はどうなる?
今後の広告は、より個人に寄り添った「体験型マーケティング」にシフトすると考えられます。SNSを通じてブランドのファンを巻き込む戦略や、食べログや価格ドットコムなどのUGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用にも注力したいところです。
他にもメタバース広告や、AIを活用したカスタマイズ広告など、新しい技術が広告の世界を変えていくでしょう。
消費者との「繋がり」を考える
それに伴い、広告表示により誘導する悪質なショッピングサイト・著名人のなりすまし広告・薬機法、景品表示法違反・公式サイトを騙ったリスティング広告・サポート詐欺・ワンクリック詐欺・ステルスマーケティングなど、悪質な落とし穴が潜んでおりますので、そういった配慮も考えなければなりません。
これからの時代、企業は単に商品を売るのではなく、消費者とどのように関係を築くかが重要になります。広告の形は変わっても、本質的な目的は「心を動かすこと」にあります。
そのためには、よりパーソナルで、より魅力的なストーリーを持った広告戦略が求められています。